話題のロボットアドバイザーには2種類あります。違いを知ってますか?

ロボアドバイザーは、ロボットアドバイザーの略です。

金融機関やベンチャー企業などがこのサービスを手掛けていて、それぞれHPにアクセスして質問に回答すればコンピューターのプログラムが自分に適した資産配分を提示してくれます。

「Finance」と「Technology」が融合した「フィンテック」と呼ばれる分野の代表的なサービスと言えます。

質問は年齢や運用期間、運用の目的、意に反して損失を抱えた場合にどう対応するかなど5~6つ程度で、回答時間は数分間で済むものが多いようです。

ロボアドバイザーは、回答からリスク許容後などを割り出し、用意してある組み合わせの中で、過去のデータから見て、リスクとリターンのバランスを考慮して利用者に適した配分を選んでくれるというものです。

さらに最近は、スマートフォン上でサービスを受けられるものも増えてきています。

また、高度なものになってくると、資産配分を示すだけでなく、配分に沿った投信などの売買まで一括で請け負ってくれたり、市場環境が大きく変わると資産内容の見直しもしてくれるサービスもあります。

一見、素晴らしいサービスに見えますが、実際にロボアドバイザーを利用する際の注意点などを中心に説明して行きます。

ロボアドを利用したら儲かるのか?

これは、投資初心者の方が勘違いしやすい点だと思います。

投資に絶対はありません。

今のロボアドバイザーの役目は、投資家のリスク許容度を分析して、それに沿った資産配分を教えてくれると言うのが基本です。

というよりも、それだけです。

投資一任型というサービスもありますが、それでも投資に絶対はありません。

初心者がむやみやたらに取引するよりはマシかもしれませんが、投資初心者の方が考えそうな、

短期間で物凄い利益をもたらしてくれる!

寝ていてもお金を稼いでくれる!

と言う趣旨ではありません。

あくまでも、投資は自己責任と言うことを十分に頭に入れて、利用するかどうかを決めるべきでしょう。

最近の株式相場の活況により、運用成果が良い場合も多いかも知れませんが、投資はあくまでも市場の動向で決まりますので、過度なリスク許容には注意しましょう。

ロボアドバイザーには種類がある?

ちなみに、ロボアドバイザーには大きく分けて2種類あります。

助言型と投資一任型です。

助言型とは?

助言型(アドバイス型)は、

投資家の投資方針の評価や診断をしてくれる

リスク許容度に沿ったプランの提案をしてくれる

シミュレーションの提示をしてくれる

などがサービス内容です。

従来は、営業担当者が担っていたサービスをロボットがAIを駆使したりして代わりにしてくれるというわけです。

ここで重要なことは、投資家も一定の金融に関する知識を有しているのが大事と言うことです。

投資に絶対はないと申し上げていますが、意に反して市場が混乱した際に、

なんでこんな結果になってるの?

ロボアドバイザーに任せていたのに不本意

と言うようなことにならないようにするためです。

ただ、投資初心者の方でも、ロボアドバイザーを利用しながら投資について学ぶこともできるので、一度利用してみてもよろしいかと思います。

投資一任型とは?

そして、投資一任型ですが、これは投資方針の決定や、投資対象の買い付けなど、運用まで自動で行ってくれるサービスであります。

実は、ロボアドバイザーのサービスはほとんどが投資一任型になっています。

金融機関などと投資一任契約を結び、お金を投入すれば後は全自動で運用してくれます。

年齢、金融資産、リスク許容度などの質問に答えてからスタートです。

それらをもとにロボアドバイザーが、その投資家に最適と思われる投資プランを提示してくれて、そのプラン通りに運用してもらうという流れになります。

基本的に全自動です。

変更も可能ですが、こちらのサービスを利用する際にも、投資に関する知識などはお持ちになってからサービスを利用すべきかと思います。

理由は先程述べた通りです。

自己責任ということを肝に銘じて臨みましょう。

ロボアドバイザーはどうやって利用するのか?

ロボアドバイザーを利用するには、専門の事業者や証券会社などで口座開設をして利用することになります。

ウェルスナビ(WealthNavi)

テオ(THEO)

ROBOPRO

楽ラップ(楽天証券)

など、さまざまな事業者がこのサービスを手掛けています。

スマートフォンであっという間に口座開設できる事業者もあります。

サイトを見ても、「スマホで5分で口座開設」というようなお手軽さを売りにしている事業者もありますが、口座開設の早さよりも自分に合ったサービスを提供してくれているかを優先しましょう。

フィンテックとは?

さて、このロボアドに関しては、フィンテックという言葉は避けて通れません。

Fin Techと書きますが、金融の「Financial」と技術の「Technology」をくっつけた造語です。

アメリカでは実は、2000年代前半くらいからこの言葉は使われていたようですが、投資に限定した言葉ではありません。

暗号資産(仮想通貨)

クラウドファンディング

ソーシャルレンディング

財務管理

クラウド会計

家計簿アプリなどもそうでしょうか。

投資の世界では、AIを駆使したトレードシステムなども該当します。

今後もさまざまなサービスが続々と出てくると思います。

スマートフォンの普及で、これからはもっと手軽に金融サービスが受けられるようになると思います。

ロボアドバイザーの利用には手数料がかかるのか?

サービスを利用する以上、手数料を払う必要があります。

手数料はコストなので、リターンに与える影響は大きな要素となります。

主な手数料は、利用手数料と信託報酬です。

利用手数料は、サービスを利用するのに、ロボアドバイザーの事業者に支払うお金です。

信託報酬は、管理手数料などという呼び方をする会社もありますが、投資を実際に実行する際に運用会社等に支払う手数料です。

前述の助言型と投資一任型では、通常は助言型の方が安い場合が多いです。

実際の費用としては、大体が年に1%程度となっています。

これは、運用している資産総額に対して1%の費用が掛かるということになります。

どれくらいの投資額から利用できるのか?

どの事業者も最低金額は設けていますが、最近では100円や、1,000円から投資ができる事業者も出てきています。

高いところでは、10万円くらい必要な会社もあります。

ご自身の財布の状況に応じて事業者の選別をする必要があると思いますが、投資一任型の多くが1万円以上の最低金額を設定しています。

まとめ ~ロボアドバイザーは利用すべきか?~

これに関しては、利用した際のメリット・デメリットを総合的に判断するべきと思います。

投資について考えたり、行動に移すことが面倒だから利用する。

儲かりそうだから利用する。

これらの理由もあるかもしれませんが、そもそも、命の次に大事と言われるお金を、そのような理由で預けてしまい、投資に回すことは避けるべきです。

冒頭でも述べましたが、

何が起こったら自分の資産にどういう影響が出るか?

何か起こった後にどういう対処をするか?

を考えた時に、全くの初心者が何の知識もないまま人にお任せは無謀です。

さまざまな意見を聞いたり情報収集して、これらのサービスを利用するかどうかを決めるのが良いと思います。

自分で判断がつかない場合は、専門家に相談することから始める方がいいと思います。

投資についての知識が身についてきた時に、忙しいなどの理由でロボアドバイザーを利用することは有効かもしれません。

とにかく、何も理解しないまま投資をすること、ロボアドバイザーにすべてを委ねる事だけは控えるようにするべきです。

FPドットコムでも、ロボアドバイザーをはじめ、資産運用についてのご相談をお受けしていますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

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