私的年金とは、かんたんに言えば、公的年金以外に自分自身で上乗せする年金です。大きくは、「企業年金」と「個人年金」とに分かれます。人生100年時代と言われる現代においては、資産形成の手段として、この私的年金が注目されてきています。
企業年金は、企業が従業員のためにお金を出す制度で、その種類は、「確定給付企業年金制度(DB)」「確定拠出年金(DC)」「厚生年金基金」の3つがありますが、現在は「DB」と「DC」の2つの制度が主流となっています。どちらか一方を導入または、両方を導入する場合もあります。
一方、個人年金は、個人が自分たちの老後資金を準備するために利用する制度で、国民年金基金、個人型確定拠出年金(iDeCo)、そして民間の保険会社が販売する年金保険商品などがあります。これらの制度は、掛け金を支払う時や、年金・一時金を受け取る際に一定の税制優遇措置が設けられています。